天城山脈 観音山(713m)、登り尾(1056.6m) 2014年1月19日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 7:26 駐車余地−−7:29 石仏群登山道−−8:01 石仏群−−8:25 観音山の稜線−−8:26 観音山−−8:28 710m南端肩−−8:31 観音山−−9:02 800m岩峰を巻く−−9:48 970m鞍部−−10:01 新山峠−−10:32 登り尾 10:49−−11:00 1020m峰−−11:29 林道−−11:45 車止め−−11:52 駐車余地

場所静岡県賀茂郡河津町
年月日2014年1月19日
天候
山行種類ほぼ籔山
交通手段マイカー
駐車場観音山石仏群登山口の少し上部に駐車スペースあり
登山道の有無新山峠(950m鞍部)〜登り尾間以外は無し
籔の有無無し
危険個所の有無観音山周辺は露岩のオンパレード。尾根上を素直に歩くことはできないので、獣道を頼りに岩を巻く。稜線へは観音山北側鞍部から上った。観音山山頂付近の西側は絶壁が続き取り付けない
山頂の展望樹林で展望なし
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント観音山石仏群遊歩道から観音山に登る。石仏群の裏の尾根に取り付いたが露岩の連続で、ルート判断は慎重に。私は最初の露岩は右を巻き尾根に復帰したが、次の露岩で左を巻いて観音山北側鞍部に上がりUターンして山頂へ。他にも尾根に出られるルートがあると思う。観音山山頂付近の710m平坦部西側は絶壁の連続で、安全に登れる場所をいかに探し出すかが大きなポイント。観音山から北側も露岩が点在するが獣道に従えば安全な巻道を歩ける。800m岩峰の少し先からは露岩が無くなり植林帯を登って登り尾北東尾根へ出るが登山道無し。素直に尾根上を歩くのがいい。950m鞍部(新山峠)から登り尾間は登山道と呼べるほどではないが道、目印が出現し安心して歩ける。下山は新山峠から南に下る道の存在が信用できないので1020m峰から林道めがけて下った。山頂直下以降は植林帯が続く。林道は標高500mの橋に車止めあり




石仏群登山口より少し上の駐車余地 シイタケ栽培地横を通過
この案内が多い 鹿避けネット
小さな沢を横断 六地蔵
六地蔵 この標識もある
2つ目の沢を横断 観音山と書いてあるが山頂ではない
石仏群は2か所ある 下窟
上窟 石仏群裏の尾根上の祠
露岩登場 右を巻く
尾根に復帰 また露岩登場。左を巻いた
観音山山頂部西側は延々と崖が続き登れない 小さな谷で稜線へ向かう
小さな鋸が落ちていた もうすぐ稜線
稜線を南へ。露岩あるが危険はない 710m峰南端。ここは地形図の山頂ではない
地形図の観音山山頂。目印なし 山頂北側の岩峰
山頂北側の岩峰から見た北側の展望
北側にも岩峰 岩峰北側は絶壁で下れない
岩峰西を巻いて下る入口 岩峰基部を巻くルート
次の岩峰も左を巻く しばし露岩とお別れして植林帯に突入
780m峰の境界標識 まだ露岩あり
800m峰は東を巻く 800m峰北の780m鞍部
780m鞍部西側は伐採地 780m鞍部からちょっとだけ露岩あり。右を巻く
810m鞍部で左巻道に入る 巻道は谷を下っていくので斜面をトラバース
植林帯で歩きやすい 970m鞍部。道は無かった
稜線上は僅かだけ雪あり 新山峠(950m鞍部)
新山峠の標識 新山峠の標識。この道は登り尾には行かず南を巻くようだ
なだらかな尾根を進む 登り尾山頂
登り尾から見た天城山方面 1020m峰から南東に下る
傾斜が出てくると植林帯 掘れた谷を越える
用済みの鹿避けネット 820mで尾根に乗る
明瞭な尾根 判断を誤って尾根を左に外す
植林帯を下る 開けた小尾根に出ると鹿避けネットあり
ネットに沿って下る 林道に出た
所々で林道をショートカット ここもショートカット
標高500mの橋で車止めあり 駐車余地到着


 天城山から南に伸びる尾根上に観音山がある。ここは山としてではなく中腹にある石仏群が有名であり、エアリアマップではそこまでの登山道も書かれている。しかし山頂までは道は記載は無く、南北に走る狭い主稜線の等高線と崖マークの様子からして相当ヤバそうな露岩地帯と予想できた。最大の難関はどこから稜線に上がり、はたして稜線上を進めるかどうかだ。たぶん稜線上は露岩に突き当たって進めない部分が出てくるだろうが、それう安全に迂回するルートを見出せるかどうかが成功の鍵となろう。ネットで検索すると1,2件山頂に立った記録があり撤退の記録もあったが詳細は書かれておらず、現場に行ってルート判断が必要だ。ロープを持っていくか悩んだが、ネットの記録だとロープを使ったとは書かれていないので持たないことにした。逆に言えばロープが必要そうな場面が出てきたら素直に撤退することを出発前に決断した。

 登山口の石仏群登山口には駐車場所が無いので100mほど林道を上ったところにある駐車余地を利用。ここから登山口まで降りなくとも東に緩く登れば広い尾根上に登山道がある。シイタケの栽培地を過ぎて植林帯を登っていく。道は濃いとは言えないが要所要所には案内標識があるので迷う心配はない。

 鹿避けネットに囲まれた植林地を通過し、小さな沢を2つ越えると本格的な登りが始まる。右にトラバースすると石仏群に到着し、2箇所に分散していて岩棚に並んでいる。なぜこんな山の中にあるのかは知らないが、相当古いものであることは間違いないだろう。昔は信仰登山でそれなりに登られていたのだと思う。

 問題はこの先のルートだ。山頂の713m標高点はここより北東方向。まずは南北に走る主稜線に突き上げねければならない。とりあえず石仏群の裏の尾根に取り付く。尾根に上がると古びた祠があり、石仏群の構成物の1つと言ったところか。その先は人工物は無いが藪も無いので快適に尾根上を行くが、すぐにでかい露岩が登場、垂直の壁で尾根上を行けないので獣道がある右側(東)を巻く。

 この尾根はまだ主稜線ではなく西の枝尾根のはずなので、露岩が終わって再び尾根に戻るかそれとも東側の尾根に移るか判断に迷ったが、東の尾根の北方にも露岩が聳えているのが見え、行き詰まる可能性もあってこのまま枝尾根を進むことにする。

 木が生えて落ち葉が積もった谷状の緩い斜面を上がって尾根に復帰するが尾根上には再び露岩が登場、今度は西側を巻いてみる。露岩基部の下部は植林でその中に獣道があるのでそれを利用。初めて歩く場所なので通過可能なルートはどこなのか知らないが、獣道の存在は模範解答だ。獣道がある場所は通過可能、それすらない場所はその先は危険個所があって通過不能のいい指標となる。

 これよりしばらくは、主稜線のある東側は岩壁帯が連続し取り付けそうな場所がないので北にトラバースを続けて安全地帯が出てくるのを待つしかない。ここで稜線に上がれなければ観音山は諦めるしかない。もしかしたら東側から登れるルートがあるかもしれないが、今から登りなおすのは大変だし時間がかかる。

 やがて右手に小さな谷地形が登場、ここは岩は見えず稜線まで樹林が続いているように見えるので入ってみる。倒木はあるが特に危険個所は無く素直に上がっていける唯一の場所だった。問題は尾根に出てから尾根上を進めるかどうかに移った。

 尾根の小鞍部に到着。境界標石が埋まっているので前人未到の地ではない。GPSを見るとここから南に50mほどで山頂とのこと。最初から露岩を越えるが危険は無い。その先はやせた尾根であるが両側とも樹林が茂っているので恐怖感は無い。710m等高線のピークだろう、同じような高さのやせ尾根が続き山頂がどこなのかわからない。心配していた危険地形は登場せず、一番奥(南)の肩に到着、感覚的にはここが最高点だが標識はないし、GPSを見ると南に行きすぎと出た。しかし雰囲気的には観音山山頂としたい場所だ。GPSの表示を見ながら逆戻りし、微小ピークの一つで残距離がほぼゼロとなった。観音山山頂だ。樹林に覆われて展望は無い。ここを踏んだ人は少ないだろう。一般登山者がわざわざ登る山ではない。

 まずは本日の目的地の1つ目クリア、しかし露岩帯を抜けるまでが核心部だ。どこまで露岩が続くのかわからないが注意して進もう。

 鞍部に戻って北側の710m峰に向かうが、てっぺん付近は松の木が1本立つだけの明るい尾根で、これまでの深い樹林とは全く違う開けた地形。これは岩峰と予想できた。たぶん裏側に下るのは不可能がだろうと思いつつも先の尾根の様子を見るためにピークに登る。予想通り岩峰のてっぺんから先は切れ落ちて北側に下ることはできない。お隣のピークも岩峰。あれも巻かないと進めそうにない。それより先には明確な岩峰は無いが樹林に覆われているので100%無いとは確信は持てない。

 このまま進めないのでピークから南に下って樹林帯に入り、西側の岩基部を巻いた。ここは入口に赤テープがあったし獣道があるのでわかりやすい。次の岩峰もそのまま西を巻いた。

 これより先はしばし安全地帯で植林の尾根歩き。710m鞍部は地形図では道があることになっているが、杉の幹に赤ペイントはかかれているが明瞭な道は無く作業道らしい。ネットの記録によると西へ行く道は廃道、藪化しているらしい。観音山に登るには今回のように石仏群の登山道を利用するのが得策だ。

 再び尾根上を安全に進むが800m峰は遠めに見ても上部は露岩で反対側には下れない雰囲気がプンプン。ここは巻くのが正解だろう。幸い、東側に明瞭な獣道があって安全地帯を巻くことが可能だ。振り返るとやっぱり反対側は絶壁だった。

 鞍部に出ると西側斜面は伐採地。ここを下って970m鞍部に出る地形図の破線に乗り換えるのもいいが、その道が実在する保証は無いし、標高を下げることになるので労力がもったいない。この尾根を素直に登ると高度を1040mまで上げてから970m鞍部に下って無駄が生じるが、鞍部に向けてトラバースしていけばいいだろうと考えた。

 鞍部の登り返しで露岩があるが東を迂回、これが最後の岩でその後は安全な植林帯が続く。これはこれで変化がないと植林帯はつまらないが。810m鞍部で左右に巻くように目印があったが、とりあえず左に行ってみる。このまま970m鞍部に出ればいいがそんな都合のいいはずは無い。作業道は最初の谷に沿って下り始めたので道を離れて斜面をトラバース気味に上がっていく。植林が続き地面付近の藪は皆無でどこでも自由に歩けるので助かる。

 尾根には上がらずトラバースを続行、小さな谷を横断して植林斜面を突き上げると970m鞍部に到着、無駄な登りをせずに済んだ。地形図ではここで登山道に出るはずだが、実際には道は無いし目印も無い。ただし藪も無いので適当に歩けばいい。ここまでほとんど雪は無し。尾根北側もうっすらと白くなる程度で、ほぼ無雪と言っていい状態だ。もしかしたら先週よりも雪が減っているかもしれない。

 999m峰に登るのは面倒なので北を巻こうとしたが、思ったよりも遠回りになりそうで途中でピークに転進、最初から素直に尾根上を歩いた方が早かっただろう。次の950m鞍部には「新山峠」の標識が立っており、北から上がってくる道は「寒天林道」となっており、登り尾方面は「登り尾」だ。私が歩いてきた北東へ続く尾根には案内無しで、峠から南側に回りこんで西側に進む道は「登り尾歩道」となっていた。尾根上を進むのがいいのが「登り尾歩道」が正解なのか不明なので歩道に入ってみたがすぐに道はあやふやになってしまったので諦める。地形図だと南の谷に沿って破線が降りているが、そちら方面には杉の幹に赤ペイントが塗られて作業道はあるようだが、どこに下ろされるのかは不明だ。

 登り尾までは広く緩やかな尾根上を歩く。道はあるが登山道と呼ぶには薄く目印が役に立つ。かなりの頻度で目印が付いているのでバリエーションルート扱いされているようだ。とはいえ藪が皆無な稜線なので尾根を外さないよう適当に歩いても問題は無い。だだっ広い1020m峰を越えて小鞍部から最後の登りで登り尾山頂到着。

 山頂はなだらかで明確な最高点はわからないが三角点がある場所が山頂で手製標識がかかっていた。周囲は樹林でほとんど展望は無いが、天城山方面が僅かに見えていた。木の隙間から差し込む日差しの下で休憩。休憩中は無人のままだった。

 下山はどうするか考える。新山峠から南に下る道は明瞭とは言いがたく地形図どおりに下っているのかも不明。だったら谷筋を下るより尾根を下った方が安全だろう。無駄が少ないのはお隣の1020m峰から南東に落ちる尾根で、途中までは尾根がバラけて不明瞭なので820m付近の尾根が明瞭になる部分に着地できるか不安があるが、適当に下っても東寄りに進めばどこかで林道に出る安心感がある。あまり標高を落としすぎると林道法面を下れない可能性があるので、600m以上で林道に出たいところだ。

 登り尾を出発してまもなく数人のグループが上がってきた。観音山は登る人はほぼ皆無だと思うが登り尾は案内標識がある山なので登山者が他にいても不思議ではない。

 1020m峰に到着、広い山頂なので南へ下る出だしポイントの判断に苦しむが、どうせ広い斜面なのでどこを下っても状況は変わらないだろうと太陽の方向で方角を確認し、真南よりやや東に下り始める。傾斜が緩い部分は自然林で、本格的に下りが始まると植林帯に突入、葉が茂っているので尾根下部の様子は見えない。太陽から推測する方向に下っていくのみ。

 溝のように掘れた小さな枯れ谷を越えて下ると古い鹿避けネットが登場、もうコケて地面に張り付いているが、周囲の植林は大きく成長しているので役目は終えているだろう。ネットに沿って下っていくと傾斜が緩んで明瞭な尾根が登場、どうやら目的の尾根に無事着地できたようだ。

 尾根は東に曲がるがその後南向きに変わったため尾根を外したと思って東に下ったが、後でGPSのトラックログを見たら正解ルートだった。局部的な地形で判断を誤ったようだ。まあ、東に向かえば林道に出るので致命的ミスではないが。

 間伐された杉が放置されアスレチック状態の斜面は突っ切るのが面倒で、できるだけ木を避けられるようジグザグ進行。北側に伐採されて明るい斜面を持つ明瞭な尾根が見えたがたぶん??m峰がある尾根と判断。だったらこの谷間を下っていっても問題なし。

 やがて樹林が開けてまだ生きている鹿避けネットが登場。まだ成長途上の植林帯を鹿から守るためのものだろう。小尾根上には作業道のように開けた筋があったのでネットに沿って下っていくと林道に突き当たった。最後はネットの下部に空いた穴から林道に出た。あの穴は鹿は潜れるだろうか。いや、たぶん無理だろう。

 地形図に出ている林道の他にも林道がある可能性があり、しばらくは地形図と周囲の地形を比較しながら歩いたが、どうやら地形図どおりの道のつき方で一安心。。ただ、この林道はウネった区間があるのでショートカット可能な場所は植林斜面をショートカット。しかし標高が落ちると刺を持つ藪が登場、茨程度ならさして問題にならないが、この木は刺が斜めに突き出していて「順方向」なら刺が引っかかることは無いが「逆方向」だと抜くのが大変だった。しかも刺が硬く長いので指に刺さる! 手袋をしたままだと手袋に引っかかって始末が悪いので、手袋を外して注意して刺から脱出するので時間がかかった。

 ジグザグが無くなればショートカットする場面も無くなり単調な林道歩き。標高500mで小さな沢を橋で渡るがここに車止めがあった。残念ながら地形図の車道終点まではマイカーでは入れないようになっていた。やっぱり石仏群の道を使うのが正解だ。なおも下って車に到着。


 まとめ。観音山はミニ妙義山のような露岩の山であるが整備された道は無く、各自の判断で登頂ルートを探すことになる。岩の登攀技術は必要ないがルートを見極める力は必要であろう。たぶん山頂近くで稜線に出られるルートは数本しかない。ダメそうなら少なくとも北側からアプローチする分にはどこで稜線に出ても山頂に至ることは可能であった。山頂より南側がどうなっているのかは不明。

 

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